検査について
検査の流れについて
以下の順番で検査を行いますが、状況によっては検査の順番が変わる場合がございます。
1.問診 |
現在の症状や過去にかかられた病気のことなどをお伺いさせていただきます。また、心配事やご相談などもご遠慮なくおっしゃってください。 |
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2.視触診 |
医師が胸のしこりや左右の乳房に差がないか、皮膚の変化などをチェックいたします。 |
3.マンモグラフィ検査 |
視触診では診断できない小さなしこりや石灰化を発見するための検査です。女性のマンモグラフィ撮影認定診療放射線技師が撮影いたします。 |
4.超音波検査 |
超音波を発生するプローブという器械を乳房に接触させ、乳房内にしこりがないか診断する検査です。特に乳腺組織の厚い人、若い人で有効です。 |
5. ここまでが標準的な乳房の検査であり、乳房にしこりを認めた場合はさらに以下の検査に進みます。 | |
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6.細胞診 |
しこりに細い針を刺して細胞を採取して顕微鏡で直接観察して良性・悪性の鑑別をする検査です。 |
7.組織診 |
組織診では、細胞診よりも少し太い針を刺して、正確な診断をつけるために十分な組織を採取して顕微鏡で調べます。また、がんかどうかに加えて、がんの悪性度やホルモン感受性などのサブタイプもわかります。 |
検査時の服装について
上半身はすべて脱いでいただき、検査着に着替えていただきます。
なるべくワンピースは避けていただき、上下別の着替えやすい服装でお越しください。
※その他注意事項
皮膚についた制汗スプレー等の粉が、写真に写り異変をきたしていると診断される場合もありますので、前もって拭きとっていただくようお願いしております。
マンモグラフィ検査のタイミングは、乳房が張って痛みに敏感な生理前はなるべく避けていただき、生理中から生理直後の時期が理想的です。
また、豊胸手術をされている方、ペースメーカーを装着されている方、妊娠中あるいは授乳中の方は、マンモグラフィ検査が出来ないこともありますので、事前にご相談ください。
検査費用
【保険診療】
以下に該当する方は保険診療となります。
- 乳房にしこり・血性分泌液等の症状がある方
- 乳房の精密検査を勧められた方
保険診療 | 合計金額(初診料込み) | 1割負担 | 2割負担 | 3割負担 | |
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視触診 | マンモグラフィ + 乳腺超音波検査 | 12,000円 | 1200円 | 2400円 | 3600円 |
マンモグラフィ | 8,500円 | 850円 | 1700円 | 2550円 | |
乳腺超音波検査 | 6,380円 | 640円 | 1280円 | 1900円 |
【乳腺ドック】
乳がんリスクの高い方、1日で検査結果を知りたい方には乳腺ドックをお勧めいたします。
乳がん検診をご希望される方(症状のない方は、自費による検診となります)
- [視触診+マンモグラフィ+超音波検査]---11000円
マンモグラフィと超音波検査の併用で小さな乳がんが1.5倍多く発見出来ることが科学的に証明されています。さらに触診でしか診断できない乳がん(浸潤性小葉癌)もあります。視触診、マンモグラフィ、超音波検査の併用で見落としなく乳がんを診断します。しこりを認めた場合はその場でカルテを作成し病理検査を実施します。超音波検査のみでは乳がんを見逃す恐れがありますので妊娠期、授乳期は避けて受診してください。